◆  乳歯幹細胞の研究バンク設立 世界初  名大  ◆

 乳歯から取り出した幹細胞で骨や神経などを作り出す再生医療や細胞治療の
研究に役立てようと、名古屋大の上田実教授らの研究グループは6日、同大内に
「乳歯幹細胞研 究バンク」を開設したと発表した。大学などの公共設備を使った
バンクは世界初という。数年間で1万本程度の乳歯を集め、幹細胞の基礎データ
を集積する。
 研究グループによると、乳歯幹細胞は骨や神経、軟骨に分化することが確認さ
れており、将来的には骨粗しょう症による骨折の治療やひざの軟骨欠損、皮膚の
ケロイド治療などに活用されることが期待されている。幹細胞は骨髄や臍帯血
にもあるが、乳歯は幹細胞密度が非常に高く、短期間で増殖するうえ、自然に
脱落するので採取に伴う患者の負担が少ないという利点がある。また、万能
細胞である胚性幹(ES)細胞のような生命倫理上の問題もない。